さとう製炭工房

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里山の現状

志摩半島の里山の現状について

キクイムシ被害について

志摩半島には志摩市、鳥羽市及び南伊勢町の海岸沿いには備長炭の原木となるウバメガシが群生しています。
国立公園内という事もあり伐採に関して規制もありますが絶対量としてみると非常に恵まれていると言えます。
しかし2010年頃から始まったカシノナガキクイムシによる被害は甚大なものであります。
ブナ科に属するシイ、クヌギ、ナラ、ウバメガシなどの樹齢50年以上の大木には殆ど卵を産み付けられ
立枯れが心配されます。
全国各地で見られる”ナラ枯れ”も近い将来志摩半島にもやってくるのではないかと思っています。

太いほうが被害を受けたウバメガシ


カシノナガキクイムシの幼虫が喰い荒らしてできた孔


炭焼きが山を守る

山の再生

現在志摩半島の里山に入り通年伐採しているのは炭焼き関係者だけと思われます。
私どもを中心にこれからの里山再生の為には択伐を基本に徹底していくべきだと考えています。
実際に和歌山県では炭焼きが択伐を行なっている地域があります。成長の遅いウバメガシの山を早く再生するために 太い木のみを伐採し、細い若木を残していくやり方です。
15~20年ごとに択伐を繰り返す事で山は若い状態を維持することができると同時にカシノナガキクイムシも寄り付きにくいのではないかと思います。
広葉樹の里山は伐採後しばらくすると切株から新芽が出てきます。植樹も必要なく択伐は最適な方法だと思います。

写真は伐採後1年後のウバメガシ


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