さとう製炭工房

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備長炭のできるまで

備長炭のできるまで

伐採と集材及び運搬

伐採したウバメガシは現場でそのまま窯に入れるものと木割り作業が必要なものと分別しておきます。
現場に適した機械や道具を使って集材及び運搬をします。


木割り作業

直径8センチ以上の太さのウバメガシは窯入れする前に割ります。


口焚き、ツケ そして炭化

窯の中に原木をぎっしり詰め込むと窯の口で火を焚きます。一週間ほど焚くと煙の匂いがツンと酸っぱい匂いに変化します。タイミングを見計らって窯の口を閉じていきます。最終的には小さな空気孔だけにします。これをツケと言います。 ここから窯の中のウバメガシが炭になっていきます。

炭化が始まると白濁色の煙が勢いよく出てきます。この状態ではセルロースと言う成分が分解されていますが徐々に窯の温度が上昇してくると一週間ほどで煙が青くなってきます。この時にはリグニンという成分が分解されているそうです。 全ての原木の炭化が終了すると青い煙は無色になっていきます。


ねらし

備長炭の品質が決まるくらい重要な作業がねらしです。煙が青から無色になる前に窯の口に少しずつ穴を開けて空気を送ってガスを燃やしていきます。始まりは窯の中で青い炎が小さく燃えていますが20時間ほどで(窯の大きさによる)うっすらと中の様子が見えてきます。徐々に炎は大きくなり窯出しまでのねらしには計40時間ほどかかります。


窯出しと焼き上がった備長炭

ねらした炭はかなり締まった状態なので窯の奥のほうへもたれかかっています。手前の良く光っている炭だけを窯の口まで掻き出してしばらく待ちます。この時間で炭の硬さか決まります。あとはタイミング良く窯から掻き出して焼け土をかけて消化します。


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